お知らせ

【農産加工部門、休業します】

発災からもうすぐ8か月が経とうとしています。

何か前進しているのか?何か良い方へと向かっているのか?
正直手ごたえがないまま、とにかく前へ進まなきゃと、進んでいる方向が前なのか横なのか後ろなのかもよく分からないまま、歩み続けなければとできる事をやっています。

そんな中、弊社の中でも長年加工の方で尽力してくれていた元スタッフとたまたま電話する機会があり、もう戻ってくることが考えにくい状況を察し、従業員がいない状況下で農産加工部門を立て直すのはあまりにも労力がかかり過ぎる為、やむなく加工部門を休業する決意をしました。

休業に至る理由はもう一つあり、借りている加工場では電気と上下水が使える為、外部からの労働力の受け入れをする施設へと自分なりの突貫工事で作ろうと思っております。

何でもっと早く決断できなかったのかと、後悔の念もありますが、後悔しても時間は撒き戻せずですし、このタイミングでしか決断ができなかったのだと思います。

いろいろと、取捨選択を迫られることがありましたが、ここへきてまだ捨てなければならないものがあるのだと、やや複雑な気持ちを持ちつつも、全てを失う前に一番残すべき農業生産の方にまずは力を注ぎ、それ以外の部分は縮小および切り捨てる事にします。

お客様もついていた中で、やめる決断をするのは大変忍びなく、申し訳なさも感じますが、(有)川原農産は、農業生産が主軸であり、農業生産無くしての経営はありえません。

従いまして、農業生産に集中する為、農産加工部門は、無期限の休業とし、通販部門に関しては業務を外注して縮小と言う形で動きます。

長年、お世話になりました皆様には、大変ご迷惑をおかけしますが、人が住めない奥能登での人員確保が予想以上に難しく、生産がまともにできない状況の為、生産に集中して動く覚悟を決めましたので、なにとぞご了承いただきたく存じます。

また、将来的に生産が安定し、人員的にも余裕が出てきた暁には、各所休業している事業部門の再開を順次していきたいと思います。
なにとぞよろしくお願いします。

1681年天和元年創業
百姓一系・九代目与三郎
笑顔生産法人 有限会社川原農産
代表取締役 川原應貴

⇧1月の地震後の加工場の様子です。