能登半島地震から10か月ちょっと、能登豪雨災害から2か月の今の川原農産の現状についてお知らせいたします。
水田について
能登半島地震によって受けた被害は
・農地
・スタッフ
・乾燥施設
などです。
農地は、頑張って作付けをしたものの、スタッフ数の不足から残念ながら、刈り取り不能な田んぼもかなりできてしまいました。
乾燥施設は、稲刈り前に修繕をして、何とか一部の田んぼでは収穫することができたものの、昨年よりもかなり収穫量は激減している状況です。
現在、収穫できたものを籾摺りして玄米にして言っておりますが、まだすべての作業が終えられておらず、全ての籾摺りが終わり収穫量を確認したうえで、地主さんへの地代の支払い、Farm sharingのお客様、定期購入のお客様の分を除き、余った分を通販として販売をしていきたいと思っておりますが、現状数字は不確定の為販売には至っておりません。
また、地割れの起きた田んぼの復旧や水路の復旧がまだの田んぼもある中で、9月21日の豪雨災害によって、土砂・瓦礫・流木・ゴミなど様々なものが田んぼへ流入したり、畦や水路・ポンプなどを破壊されたりと、被害状況が大きく、来年への見通しは立っておりません。
国県市町など、一枚でも耕作できるようにと復旧に力を注いでくれておりますが、残念ながらどの田んぼで耕作できるのか、どの田んぼは耕作できるまでに何年かかるのかなど、全く示されず来年への準備にも二の足を踏む状態です。
果樹について
残念ながら、りんごは地震によって園地自体に被害がでて、栽培が困難な状況と判断しておりましたが、9月21日の豪雨災害で、園地に続く市道は洗い流されてしまい、復旧のめどが立たない状況です。
栗園は、平成29年から整備してきた為、樹勢は強く昨年よりも収穫量は増えました。
しかしながら、スタッフが不足する中で、剪定作業ができなかったり、適期防除ができなかったりと、機会損失も多々ある中、イノシシの被害が年々大きくなってきており、多数の食害がありました。
ボランティアさんの力を借りて、収穫を進める中豪雨災害で園地へ続く道の土砂崩れや道路の陥没などの被害もあり、4日ほど修復作業に時間を取られる状況もありましたが、それなりに収穫はできております。
農産加工事業について
スタッフの離職に伴い、新しいスタッフの補充も居住空間がないが故に進まず、また新たにスタッフを迎えたにしても1から指導していく事の負担の大きさを考えると、継続が困難となりましたので、餅加工は廃業する事に決断をいたしました。
10年近く沢山の皆様にご愛顧いただきました事、心より御礼を申し上げるとともに、継続できず申し訳なく思っており、ここにお詫び申し上げます。
栗だけは収穫ができているのと、業務用のプレハブ冷蔵庫が無事で会った事から、何とか焼栗の加工に関しては続けていきたいと考えております。
総じて、まだまだ復旧・復興は序盤の状態であり、道半ばです。
日々の眼先の事に追われながらも、取捨選択をして継続していく道を考えながら行動をしております。残念ながら閉じる事業もありますが、メインである農業生産と販売を主軸として継続経営に向けて努力してまいります。
今後ともまたよろしくお願いします。
ご連絡がスムーズにいかず、ご心配とご迷惑をおかけしております事、ここにお詫び申し上げるとともに、一歩一歩前に向いて再び興していこうと努力しておりますので、今後とも応援・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
日々の状況は、FacebookやInstagramなどでアップしております。またよろしければそちらから情報をとっていただければ幸いです。
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1681年天和元年創業
百姓一系・九代目与三郎
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代表取締役 川原應貴