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代表取締役 あいさつ

美味しい笑顔を目指して

(有)川原農産は、今年令和5年は、設立して23年目の年となります。

家業としては、1681年から続いているので、創業342年のいわゆる老舗で、初代与三郎から始まり、私は九代目となります。

我々人間は、食べなくては生きてはいけません。
その頂くものが、良いか悪いかの質も大切ではありますが、どんなに体に良いものも、美味しくなくては二度と食べたいとは思えません。

(有)川原農産は、味覚的にも身体の感覚的にも美味しいと喜んでいただける、農産物を育みお届けする事で、お客様の食卓に「美味しい笑顔」が広がる事を願い、日々研鑽しております。

美味しく安全性を高めていくために

(有)川原農産が現在取り組むのが、「炭素循環農の法則」から派生し、弊社オリジナルの考え方で生まれたのが「ファスティング農業」です。

無肥料・少量施肥で作物と土壌のファスティングをイメージした農業という事で、「ファスティング農業」と私が名付けた造語です。

弊社の考え方は、人も作物も土壌もすべて同じ流れの中にあるという事です。

人は食べた物でできており、食べ物のバランスが悪いと免疫力は低下し体を壊し、薬が必要になってしまうという流れがあるのであれば、食べ物のバランスが良く、自己免疫力が向上し、元気であれば薬は不要となるはずです。

作物に置き換えるならば、作物は根から吸収したものでできており、吸収したものが悪ければ自己免疫力は低下し、病害虫に侵されやすい体となるから、農薬が必要と言う流れかと思います。

だとするならば、人が薬のいらない健康な体を造るために、食事に気を遣うのであれば、農薬の不要な状況を生み出すためには、作物が根から吸収するものが良くないと農薬の呪縛からは解き放たれない事になります。

山を見た時、誰もそこに肥料も農薬も撒いていないのに、毎年青々と育つ植物がそこにある。

それを田畑に応用してやったらいい、と言うのが川原の取り組むファスティング農業です。

そして、多方面で無肥料で取り組む方の農作物が美味しい事を体感し、我が子が無肥料の農産物と有施肥の農産物とで食欲が全く違う事も学びました。

子どもたちが美味しいと喜んで食べる農産物を、子ども達がより健全に育っていく為に不要なものを避けて安全性を高めていきたいと常に思考しながら臨んでいます。

安定経営で、安定した食糧供給を

私たちの使命は、お召し上がりいただくお客様の元へ、美味しく安全性がある食をお届けし続けることにあります。

単年で、終わる仕事ではなく、人類がある限りはその食をささえる役割を担っていると考えています。

ただし、昨今の国内外の情勢は、かなり厳しいものがあり、農家だけで農業を継続していく事に難しさを覚えます。
資材費、種苗費、肥料農薬費、人件費、燃料費、設備投資費、修繕費、etc…

すべてが物価上昇になっている中で、離農者に伴う耕作面積は増加するけど、農産物の価格は良くて据え置き、悪ければ下落と言った形で、雇用を安定させることが難しい現状です。

今、弊社でも一番の課題は雇用です。

雇用を安定させることが出来なければ、残念ながら農業を継続していく事は出来ません。

そこで誕生したのが、Farm sharingです。
一口農場主によって、川原農産の経営を安定化させて、雇用を促進していき、農場の管理をさらに良くしていく流れを作ります。

今までの農業は、収穫後に現金化してツケを支払い、生活費を取って来年の経費を残してと言う流れの中で、雇用に回せるお金がほとんど残りませんでした。

離農者が増えて、担い手に面積が集約されている現在、農家一人当たりへの負担は増加の一途。労働上の安全も考えると、農業者人口が増えなければ維持できない状況にあります。

ICTやIOTといった情報技術で無人化の動きもありますが、川原農産は人がいないと成り立ちません。

私たちが向き合うのは、命そのものです。

作物も土壌もそれぞれが生命体だと考えています。各々が良い状態を作り出す事が重要だと考えています。

人が欲だけで取り組むとバランスを崩してしまいます。

人にも、作物にも、土壌にも、全てに良いを目指す。それが川原農産が向かう道です。

川原農産の想いに共感し、農場主となっていただける方は是非、ご連絡ください。一緒に未来の日本を良くしていく活動をしましょう!

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