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令和7年 Farm sharingの募集開始

https://ne001.ncas.jp/bni_shop_cart/?shopid=bni-eagle-kawara.ouki

令和7年版のFarm sharingの募集を開始しました。

奥能登の現状

令和6年1月1日の能登半島地震と9月21日の能登豪雨災害の2重災害によって、確実に耕作できそうな田んぼは、被災前の3分の1程度となってしまいました。

もうすぐ1年3か月となります。被災した田んぼの明確な復旧スケジュールは、私たちには未だに示されず、1年待てばいいのか、5年待てばいいのか、10年以上待たなければいけないのか、全く分からない中で経営計画を立てていかねばならないのですが、農地面積が定まらず計画が立てられない状況が続いております。

しかし、この1年余りに沢山のお客様より、川原農産のお米でなきゃダメなんですとお声を頂戴し、何とかその期待に応えたい思いで踏ん張っております。

世の中では米価が暴騰し、他の地域の米農家の話を聞くと前年対比で売り上げが130%前後と言う話も聞かれます。羨ましい限りです。

残念ながら、昨年の収穫量が前年対比15%弱で、販売できるお米が足りません。。。

求めていただいているお客様がいるにもかかわらず販売できない状況に、イライラしている時もありましたが、いつまでも後ろを向いていても、歩めません。

出来るところから、出来る部分で、出来る限りの取り組みをしてまいります。

令和7年の取組

令和7年産のお米の栽培は、推定で12ha前後、通常の1/3程度です。

それでもまだ、耕作できるだけありがたいと思って取り組むしかありません。

通常であれば10haの面積を1000口で割った形で、Farm sharingのお申し込みをするところですが、
本年に至っては、それではお返しするお米がとれなかった場合へのリスクを回避できません。

従いまして本年、取り組むFarm sharingも、通常の1/3の300口に絞って執り行いたいと思っております。

Farm sharingとは?

農場主と名乗れる命名権のサービスです。

非農家が農業を始めようとしても、簡単に始められません。

農地を取得しようとしても、農家や適格農業法人など以外、確実に農地を農地として使用しない人が取得してしまうと、農地転用して農地以外の目的に変えてしまう恐れが高く、国の根幹たる食を生産できなくなる事から、誰でも取得できないのが農地です。

今年4年目となるとFarm sharingは、農業参入を考えていてもハードルが高く二の足を踏む個人や企業に向けて行う、ネーミングライツ。

既存農家と連携した、無理の少ない農業参入をしませんか?と言う物です。

1.農地の取得が不要
2.設備投資が不要
3.人財投資が不要
4.諸経費が不要
5.経験値が不要
6.管理全般不要

に対し、

1口100㎡の農地への命名権に対し

①年間45kgのお米を贈呈
②自社農場と謳える
③いつでも一緒に農業できる
④リターン農産物を自由に取り扱える
⑤農場を活用したPR等ができる
⑥奥能登合村國の施設を利用できる
⑦川原農産のファスティング農業の情報を取得できる
⑧奥能登の農業の復興・再興に貢献できる
⑨地方創生・社会貢献ができる
⑩新規事業として、新しいを生み出せる。

などなど、扱い方によって得られるものはたくさんあります。

一から全てを準備し、全てを自己完結するととんでもない費用に喰われて農業経営は成り立ちません。

必要量を必要な分だけ既存の農家や農業法人と提携する事で無駄なコストを抑えた農業参入が可能となります。

お申し込みはこちらになります。

https://ne001.ncas.jp/bni_shop_cart/…

本年は1年コースのみとなります。

一緒に奥能登の農業を担ってくださる仲間のご参加お待ちしております。

ファスティング農業

川原農産の栽培方法で、肥料を使わない事で作物と土壌のファスティングをイメージした農業で「ファスティング農業」と呼んでいます。

川原が作った造語なので、一般的には知られておりません。

今年、無肥料によるお米の栽培は10年目を迎えます。

無肥料であるが故に、作物と土壌の体のバランスは整い、病害虫に強い体が形成され、農薬の使用数を低減させることが可能となります。

この栽培方法の最大の強みであり弱点は、水です。

水を多用するこの栽培方法は、震災前であれば十分に対応が出来ましたが、残念ながら昨年の能登半島地震と能登豪雨災害でかなりのダメージを受けてしまい、本年耕作できそうな田んぼの面積が従来の1/3程度になる見込みです。

しかしながら、この苦境を生かして、節水型のお米の栽培方式も考えて取り組んでいく予定です。

昨年は、とにもかくにも実験してみた中で、多くの失敗と氣付きを得ました。

そこには可能性も見えています。

一年一年、一つ一つが実験であり、未来に繋いでいく為の種だと思って取り組んでまいります。

復旧復興は、まだまだです。

だからこそ、出来る事を今挑戦してまいります。

今後とも(有)川原農産を、奥能登を応援ご支援いただけますと幸いです。

1681年天和元年創業
百姓一系・九代目与三郎
笑顔生産法人 有限会社 川原農産
代表取締役 川原應貴