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令和6年版Farm sharingの募集開始します

令和6年1月1日
奥能登地方を震源とする震度7の能登半島地震で、私たち家族は住む家を失いました。

事務所も棟瓦が落ち、昨年末に全整備かけた乾燥設備も破壊され、

加工場も激しい揺れと余震で足の踏み場もない状況になってしまいました。

ようやく電気が復旧したものの、水道の復旧の目途はまだ見えません。

浄化槽も破壊されているため、トイレが使えません。

ライフラインも寸断され、とても生活ができる状態ではありません。

従業員たちも住める環境が無くなり、県内外で散り散りに避難生活をしています。

従業員にも家族があり、生活があります。
医療や介護、学校も再開の見通しがなかなか立たない現状で、
会社に残ってくれとはとても言うことができません。

少しでも働き口をと県内の農業仲間に相談したりもしてみましたが、

「別の仕事につくかもしれません」と、正直な気持ちを打ち明けられるに至り、
今まで頑張ってくれたスタッフに少しでも安心できる状態になってもらい、一刻も早く切り替えてもらえるよう、 1月25日、腹をくくって全員を解雇するという選択を取りました。

私は、空っぽになりました。

農地もどんな被害が出ているのかその実態を把握するにはある程度の雪解けを待ってからでないとできません。

今年の稲作ができるかどうかも不透明です。

それでも、不思議と私には絶望感はありません。

失ったことによって、今あるものがすごく鮮明に見えてきました。
私は本当に多くのものを持っています。だから不安が無いんです。

私には支えてくれる数えきれないほど沢山の仲間やお客様がいることを肌で感じています。

この強制リセットがかかった中にあっても、壊されることなく、奪われることなく、恐れなく歩めるのは、支えてくださる人と挑戦できる武器が私にはあります。

8年間、私が積み上げてきた、無肥料を基本とするファスティング農業は、手持ちが少ない奥能登の農業の希望になるはずです。

▼ファイスティング農業
https://kawaranousan.com/blog/230702/

コロナ禍で入会したBNI EAGLEチャプターでアイデアをもらい、誕生した新しいタイプの農場のオーナー制度「Farm sharing」は、資金繰りに悩む農業に光を与えます。

▼Farm sharing
https://kawaranousan.com/farm-sharing/

BNIの皆さんをはじめ、お客様や、私たちにつながる皆さんが、私に気付きをあたえてくれています。

全ては、この混乱を乗り越える為に、次の新しい未来を創るために、自分に与えられた試練だと私は思っています。

たくさんの皆さんの想いを、力に変えて必ずいつか恩返しできるよう、生き抜くために新しいFarm sharingを打ち出します。

令和6年のFarm sharingは、長期的に、川原農産と一緒に農業経営を取りくんでいただける仲間も募集いたします。

①1年コース・・・1年契約の一口農場主権

②3年コース・・・3年契約の一口農場主権

③5年コース・・・5年契約の一口農場主権

Farm Sharingのオーナーには、
通常であれば、毎年一口あたり最低45kgの収穫米+αをお届けしていますが、令和6年は農業生産がまともにできるかどうかは不透明です。
収穫物もどれだけ得られるかもわかりません。

ですが、来年、再来年、5年後、10年後に成長し続ける川原農産の基礎を作らねばなりません。

基盤を作り直すために、少なくとも1〜2年の時間を要すと思っています。

3年から5年あれば、必ずや軌道に乗せて、リターンを返せる道を作ります。

今回の地震で、離農を決意した農業者も数多くいます。

だからこそ、川原農産はその受け皿になり、次の農業者を創出しつつ継承していく事業者にならねばなりません。

今、川原農産は事業が停止状態となり、スタッフもすべて解雇し、はっきり言えばゼロベースです。

現在は東京ドーム約11個分強の農地も、この先増える見込みも考えると、スタッフを新たに迎える準備をせねばなりません。

そのために必要な事は、水と電気と通信ができる居住空間の準備です。

そして、点在する農地を管理するためのスタッフの人数も充実させねばなりません。

農業が魅力ある産業となるために、従業員への給与をしっかりと払い続ける事ができる体制を作らねばなりません。

今後の復興に必要な正社員の数は、8名を第一目標とします。

出来れば、月給で25万円程度は支払いをしていきたいと考えています。

能力に応じてはそれ以上に支払える農業法人へと成長しなければならないと思っています。

25万円✕12か月=300万円

300万円✕8人=2400万円

その他臨時雇用等合わせて、

年間の人件費を約3000万円と目標値を立てて、活動してまいります。

スタッフが居住できる環境整備を整え、最短で復興できるように整えていくため、

①1年コース・・・ 60,000円(税込)最大500口

②3年コース・・・165,000円(税込)最大300口

③5年コース・・・250,000円(税込)最大200口

以上で募集します。

川原農産の一口農場主としての権利は、

・自らが農場主と名乗れること。
・川原農産から届く情報や商品サービスは、自社商品として取り扱う事ができる事
・地域貢献社会貢献しながら、負担が少ない農業参入ができる事。

ご活用方法は、膨らませていく事ができます。

奥能登の未来に是非投じてください。

川原農産と一緒に継続可能な農業経営に参加してください。

この農業モデルが、奥能登モデルとして奥能登地域の農業から改革がはじまり、ゆくゆくは日本の農業のカタチを変えることが、私の使命だと思っています。

今まで農業に全くかかわりの無かった人たちが、明日から農場主として名乗れる権利です。

日本中の全国民が自分の農場を、全国各地に持ちながら、みんなで良い食を育む仕組みを私は思い描いています。

共感いただけましたら、是非川原と一緒に農業をしましょう。

お待ち申し上げております。

Farm sharingのお申し込みはコチラ
https://ne001.ncas.jp/bni_shop_cart/?shopid=bni-eagle-kawara.ouki

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